Q&A
  • 鍼は痛くないですか?
  • 鍼治療に用いられる鍼は、注射針や縫い針とは違い繊細でしなやかなものです。
    だから刺すような痛みはほとんどありません。
    この刺痛とは別に鍼には独特の”ひびき”があります。この”ひびき”は、だるい、はれぼったい、重い、しびれるような感じで、ズシーンとひびきます。適当な表現がないので、皆さん痛いとおっしゃいますが、不快な感覚ではないと思います。
  • お灸は熱くないですか?
  • お灸は熱刺激なので熱くないと言ったら嘘になりますが、
    最近では火傷にならないように、紙を1枚貼って、その上に艾をのせるので心地良い熱さだと思います。
  • 鍼はなんで効くんですか?
  • 鍼灸による様々な反応を実証させた科学的な内容をご説明いたします。
    1. 新陳代謝の活性化

    体内細胞の細胞分裂を活発にすることで、組織を再生させる力を促します。

    2. 血行の促進

    血管を拡張させ、冷えや硬くなった筋肉などを改善します。

    3. 鎮痛効果

    脳内のモルヒネ様物質の分泌を促します。

    4. 免疫機能が高まる

    白血球・リンパ球・副腎皮質ホルモンの増加・分泌を促すことにより、病気の予防効果を促します。

    5. 抗ヒスタミン作用

    アレルギーによる喘息や皮膚炎などを抑える作用があります。

    6. α(アルファ)波の誘発

    心地よい眠りの状態を作ります。
     
    などがあげられます。
    以上のようにこりや痛みなど、一般的に知られる症状以外にも効果を発揮することがあります。
    鍼灸をはじめとする東洋医学は、人に本来備わっている「自然治癒力」のレベルを高め、痛みや病気で傷ついた組織の修復、また組織を傷めることがないような身体作りをする、身体にやさしい治療です。

  • 鍼の衛生面について教えてください。
  • 当院では基本的にディスポーザブル(使い捨て)の鍼を使用していますので、血液を介しての感染の心配はございません。その他、治療で使用する器具も、1回ごとにオートクレーブ(高圧滅菌器)で消毒・滅菌しておりますので、ご安心下さい。
    オートクレーブとは?

    高圧蒸気滅菌器というもので、高温・高圧によりあらゆる病原菌やウイルスを滅菌する器械です。この消毒法は厚生労働省及びWHO(世界保健機関)が、HIVや肝炎ウイルスの消毒法として正式に指示したもので、あらゆる病原菌やウイルスなどの感染防止に完全な効果を発揮します。
    滅菌後、紫外線保管庫で鍼やその他の治療器具を保管しております。

    滅菌の意味

    滅菌:物質からすべての微生物を殺滅または除去すること。すなわち、微生物の絶対的殺菌あるいは空間的除去を意味しています。
    ※当院では、治療用具はすべてオートクレープで滅菌し、他人の病気が鍼治療で感染しないように、万全の注意をはらっております。どうかご安心して鍼治療をお受け下さい。

  • 鍼に合う人と合わない人はいますか?
  • 治療のやり方に合う合わないや、好き嫌いはあると思いますが、鍼灸治療自体に合わないという事はないと思います。なので、他で鍼治療を受けて効かなかったからといって、鍼が効かないとは思わないで下さい。
  • 鍼灸は癖になると良く聞きますがホントですか?
  • 症状が改善されることで、次第に治療の必要はなくなりますので癖になるということはありません。ただ、その状態を維持・継続するために治療をお受けになるのは、『癖』ではありませんよね?
  • 治療の前後に気を付けることはありますか?
  • 治療前の注意点
    • 飲酒はしない
    • 過度の疲労や寝不足(全く寝ていないという方は最初に申しつけ下さい)

     
    治療後の注意点

    • できるだけゆっくりとお過ごし下さい。(治療にも体力を使うため、治療後だるくなることがあります、特にはじめて治療を受けたという方)
    • 飲酒(血行が良くなるため、いつもより酔いが早くなります)
    • お風呂は、治療後3時間くらいはあけてからお入り下さい。

     
    以上のように、治療により血行が改善されているので、
    余計に体を動かしたりお酒を飲まれることで更に血行が良くなり、気分が悪くなる・だるくなるなど、体に負担をかけてしまう事があります。
    治療のあとはできるだけ、お体を「リラックス」させてあげてください。